WordPressアップデート後、投稿画面コードエディタからビジュアルエディタに戻れない場合の対応方法

目次

WordPressに搭載されているブロックエディタは、通常『ビジュアルエディター』として動作していますが、ソースコードを直接変更できる『コードエティター』に変更する事も可能です。

ヘビーユーザーであれば時々使う事はある機能だとは思うのですが、先日「コードエティターにした後、ビジュアルエディターに戻る事ができなくなった」とのご相談をいただきました。中々珍しい症例ではあると思うのですが、当記事ではこの対応方法についてご紹介します。

はじめに:この記事で分かること

  • WordPress投稿画面で『コードエティター』にした後『ビジュアルエディター』に戻れなくなった時の対応方法
  • 主な原因と、調査方法例

ご相談内容とヒアリング内容

ご相談内容と、その後のヒアリングで確認できた状況は下記の通り

  • 投稿画面でコードエティターにした後、ビジュアルエディターに戻る事ができなくなった
通常は投稿画面のオプションからビジュアルエディター⇔コードエディターを切り替えられる
通常は投稿画面のオプションからビジュアルエディター⇔コードエディターを切り替えられる

原因・診断

ご相談後のヒアリングで状況を確認させていただき、下記の詳細状況が判明しました。

  • WordPressは最新版の7.1に最近アップデートした(自動)
  • [コードエディターを終了]ボタンや、[Ctrl]+[Alt]+[Shift]+[M]のショートカットも動作しない
  • WEBブラウザはChrome 。これまでずっと使ってきて、何も問題はなかった
  • 別のWEBブラウザでログイン→改善
  • ログインアカウントを共有いただき、当方からテストしてみるても再現しなかった
ショートカットキー操作も、[コードエディターを終了]リンクの操作も反応しなくなっていた

以上の状況から、WordPress側の問題というよりバージョンアップによるシステム側の環境変更と、ご使用のWEBブラウザの問題であると判断しました。

対応内容

まず、下記の手順で実施していただきました。

  • WEBブラウザが最新版である事を確認
  • 同じくWEBブラウザのキャッシュ類を削除

上記ではいずれも、問題は解決しないとのご報告(注1)でした。

次に下記を確認いただき、コンソールを確認していただくと、いくつかのメッセージの中から関連のありそうなエラーを特定。

Uncaught QuotaExceededError:
Failed to execute 'setItem' on 'Storage':
Setting the value of 'WP_PREFERENCES_USER_7' exceeded the quota.

    at Object.set (preferences-persistence.min.js:...)
    at preferences.min.js:...
    at data.min.js:...

※コード例のUSER IDは仮のものに変更させていただいております。

どうやら、ユーザー別のUI保存キーが問題を起こしているようですので、コンソールで下記コードを実行いただく。

[
	'WP_PREFERENCES_USER_7',
	'WP_DATA_USER_7'
].forEach( key => localStorage.removeItem( key ) );

location.reload();

※実際には前段で判明したUSER IDにあわせて数値は変更する必要があります。

以上で問題はは解決し、コードエディターからビジュアルディターへ無事戻す操作ができるようになりました。

※この処理で対象WEBブラウザに保存されたWordPress編集画面の設定が削除されます。投稿、下書き、画像、ログイン情報、WordPressデータベースは削除されませんが、サイドバーやツールバーなどの表示設定が初期状態へ戻ります。

上記は投稿画面の不具合に対応する処理でしたが、WordPressのアップデートに伴いローカルPCに保存されていたユーザー毎の設定と、WordPressシステム処理が食い違うという事は他にも発生する可能性があります。上記は投稿画面の特定ユーザー別設定のクリアを実施したことになりますが、似た状況が発生した場合にはWEBブラウザに保存されたユーザー毎設定についても確認してみるのも良いかもしれません。

補足事項

文中【注1について】:ユーザー様にて実施をお願いした履歴削除ですが、閲覧履歴データの削除は行われていたようですが、サイト別の設定などが保存される領域がクリアされる『Cookie と他のサイトデータ』は除外して実行された可能性が想定されます。

コンソールでの個別処理を行う前に『Cookie と他のサイトデータ』も含めた、完全な履歴クリアをお試しいただく事が改善への近道だったかもしれません。とはいえ、この場合は他のサイト設定にも影響するため、状況にあわせた対応が肝要かと存じ上げます。

※ 本記事の内容は、実際に当サイトで対応した内容をもとに、個別のサイトや運営者を特定できないよう一部を簡略化した対応事例です。環境や契約内容により、同じ対応で解決できるとは限りません。

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